2020年04月16日
こんにちは。
Sakaseru代表の小尾です。
まずは、コロナウイルスの大変な状況の中、クラウドファンディングのご支援、セカンドライフフラワーのアイディアご応募、そしてご自宅用のお花のご用命までして下さり、本当にありがとうございます。
クラウドファンディングのご支援に関しましては、Sakaseruのお客様の中で、アルコールが飲めないにも関わらずお花見セット(お花とクラフトビールのセットです)をご購入頂いた方もいらっしゃいます。
Sakaseruとは別のプラットフォーム上で、Sakaseruのお客様がご支援頂くのを見る度に、感謝の想いでいっぱいになります。
皆さまのご支援のお陰さまで、当初立てた30万円の目標は達成し、更に行き場のないお花を救うための次の目標も立てる事が出来ました。
2020年4月24日までご支援をお受けしておりますので、引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
ご支援頂ける方は、こちらからお願いいたします。。!
お花見セットをご購入いただきましたお客様の声
#おうち花見 のお花とビール早速届きました!!!!
— モロさん (@morosaaaaan) April 8, 2020
ありがとうございます!!
どの角度から見てもかわいいーー!!!
天才ーーー!!!#Sakaseru #アレンジ花 pic.twitter.com/R0DjlmI9PP
セカンドライフフラワーのアイディア募集に関しましては、全てのアイディアを拝見させて頂きました。花を使った食器の制作、花の教室から、草木染、押し花やハーバリウムなど、たくさんのアイディアを頂戴しました。
何より、お客様がこの取り組みに賛同して下さり、ご意見を頂戴出来る事が非常に嬉しいことです。頂戴しましたアイディアの中から、実現が出来そうなことから、一つ一つ進めてまいります。
セカンドライフフラワーの一輪挿しを大切にして下さるお客様の声
先日、Sakaseru(@sakaseru_jp)様のセカンドライフフラワーキャンペーンに当選し、花瓶をいただいたので早速お花を生けてみました!
— ハルチカ (@2coni5ll) April 14, 2020
破棄されてしまう花を減らす『セカンドライフフラワー』
本当に素敵な取り組みだと思うので、これからもっと広がっていってほしいです✨ pic.twitter.com/MgtucDHOwF
具体的な取り組みとしては、先日ご紹介しました一輪挿しをご提供させて頂くことから、はじめます。あれから試作を繰り返し、一輪挿しのクオリティも随分と上がりました。
Sakaseruの事務所では、ドライフラワーを挿して飾っているのですが、これがまた可愛いのです。
ご提供させて頂く際には皆さまに報告しますので、是非楽しみにお待ち頂ければ幸いです。
Sakaseruへのご用命に関しまして、普段ご公演やライブに伴うお花をご用命頂いているお客様の中には、ご自宅用のお花や、大切なご家族さまへ、普段はご注文されないようなお花を僕たちにご用命下さる方もいらっしゃいます。
この様な形で応援して下さることに、感謝しております。
お花屋さん、お花を育てる農家の方々も大変に助かることです。
皆さま一人ひとりの応援が、花業界の現在を支え、未来の花業界を創造するのだと、確信しました。
僕が会社員だったときには、たくさんのサービスに関わらせて頂きましたが、ここまで応援して下さるお客様に恵まれたのは、初めての体験でもあります。
改めまして、いつも応援して下さり、本当にありがとうございます。
それでは、皆さまから応援を頂いている中で、Sakaseruが現在どの様な状況なのか、経営の事を織り交ぜながらご紹介をさせて下さい。普段、こういった話はサービスの趣旨とずれるので、しないようにしているのですが、もし、これから起業を考えていたり、ご自身で何かサービス運営をされたい方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば光栄です。
また、経営の仕方は、人の数だけありますので、何が正解で何が不正解かは存在しないと考えています。
あくまでもSakaseruはこういう経営の仕方をしている、ということで読んで頂ければ幸いです。
売上に関しては、2020年1月と比べると、2,3,4月と大幅に下がり、今月は通常の月の約80%減にて着地をしそうです。収支は赤字。大分厳しい数字となります。この状況でも売上0にならないのは、大変ありがたいことに、ご自宅用のお花や、お店の開店祝い花のご用命を頂戴しているからです。
では、この状況の中で何をしているかと言えば、通常時と変わらず、「お客様の方を向いて仕事をする」事です。
具体的には、
- よりご自宅でお花を愉しんで頂くためのセカンドライフフラワーの一輪挿しの提供準備
- ファンのお花贈りがより楽しくなるサービスの開発(デザイン・プログラミング・決済会社の契約など)
- サイトの改善(表示速度改善など)
- 自粛の中、花見を楽しむことが出来る商品の開発・提供(クラウドファンディング)
- お花贈りの不安を解消するためのコンテンツ製作(開店祝い花向けコラム執筆)
笑顔でお花を贈れるようになった時に、お客様がより楽しく、快適にお花贈り出来るような環境づくりをしています。
この状況が続いた時に、どれだけ会社が生き延びられるか試算した所、まだ暫くは大丈夫そうだ、という結論に至りました。ただ、これは売上0で毎月支出だけが発生することを想定していますので、決して経営として好ましい状態ではありません。
主な支出は、次の2つです。
- 広告宣伝費
- 人件費
広告宣伝費に関しては、CPAと呼ばれる、一人のお客様がSakaseruでお花を買って頂くための広告費用に対して、LTVと呼ばれる、年間で一人のお客様がSakaseruに使って頂けるお金のうち、利益分を超えないように設定しています。
今はそもそもお花を贈れるイベントが皆無ですので、CPAを限界まで引き下げることで、広告宣伝費を圧縮しています。
人件費に関しては、どの様な状況下でも満額の給与を仲間には支払いたいので、一切削らない事にしました。
他の支出としては、
- 家賃
- サーバー代金
などが挙げられます。
家賃に関しては、光熱費含めて9万円弱ですので、事務所の家賃としてはかなり安いほうだと思います。
これは、家賃にお金をかけるくらいであれば、他のことにお金を使ったほうが良いと考えるからです。
以前は無料のコワーキングスペースも使用していましたが、チームだけで集まれる場所があるというのは、家賃を支払うだけの生産性がありますので、事務所を借りています。
サーバー代金に関しては、できるだけサーバーに負荷のかからないようプログラムを最適化し、安く済ませています。
画像などの転送量や、使用量で料金が変わる、いわゆる従量課金制の仕組みですが、高い月でも月間4万円位の支出です。
その他の雑費に関しては、極力支出を少なくするよう、チームに共有をしました。
コロナ影響下の補助金なども調べてみましたが、金額に対して手続きが煩雑であったり、入金までの期間が長かったりしたので、断念しました。
融資に関しても、出来るだけ自社の運転資金で事業を進めたいため、現在は考えていません。
まとめますと、チームには仕事と生活の保証を約束した上で、支出は極力抑える。
第三者からの資金調達はせずに、自社のお金だけで生き延びる。
ということです。
現在は全てリモートにて行われています。通常のSakaseruは、週3日事務所に集まり、残りの日はリモートで作業をするスタイルです。それ以前は全てリモートで仕事をしていた時期もありましたが、様々な課題から、週3日は事務所で集まろう、と落ち着いています。
今回の状況においては、感染拡大を少しでも防ぐことが、今は大切ですから、全てリモートで行っています。
今までの経験上、リモートワークにはメリットとデメリットがあると考えています。
メリットは、なんと言っても通勤のストレスがない事です。ご家族が居る家庭であれば、大切な家族と一緒に空間を共に出来るメリットもあるかもしれません。
会社から見たメリットは、交通費がかからない、といったところでしょうか。
一方デメリットとしては、コミュニケーションのしづらさ、があると思います。
テキストベースのやり取りがメインになりますので、仕事の依頼と結果の報告に終始しがちになる傾向が、Sakaseruではありました。
また、仲間が離れた場所でもきちんと仕事をしてくれる、という信頼関係の構築も必要でした。
事務所で直接会う際には雑談も生まれますから、その雑談から事業の新たなヒントを見出すこともあります。
抽象的な表現をすれば、仕事の0と1の間にプロットされる、直接集まった時の会話や体験が、結果のクオリティを上げることがあるのではないか、ということです。リモートワークでそれが実現できるのであれば、100%リモートワークでも問題ないと考えています。
Sakaseruでは、リモートワークにおいては、出来るだけ丁寧に相手に物事を伝える。
テキストだけで伝わらない場合には、オンラインの会議や通話を通して、お互いにコミュニケーションを取る等工夫をしています。
今回のコロナウイルスによる公演の自粛や、中止が、いつまで続くのかは、正直見通しがつきません。秋口には再開されるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
既存事業を立て直すにしても、そもそも公演が行われないのであれば、公演におけるお祝いの花のニーズは無く、ニーズのない市場で事業を行っていくことは出来ません。
公演におけるお祝いの花は、推しに想いを伝える、というピュアで美しいニーズに対しての一個のアウトプットなのであれば、他の形で推しに想いを伝える事も、出来るかも知れません。
事業として、その変化に適応することは必須です。
当たり前ですが、僕はまた公演がいつも通り開催され、観劇や握手会に僕たちも行って、想いの込められたお花を贈る日が来ることを切に願っています。
以前読んだ「反脆弱性」という本の中に、こんな言葉が書いてありました。
「時間の審判を受け続けても残っているモノやコトは、
世の中が思うよりもずっとしぶとく生き残り続ける。
そうした物事こそ脆弱性に強い存在である」
何百年もの時間の審判を受けた中で、現代に残る花贈りの文化は、僕たちの生命よりも長く残り続けると信じています。
株式会社Sakaseru
代表取締役 小尾 龍太郎
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