2020年08月07日
こんにちは。
Sakaseru代表の小尾です。
先日、20年来の友人の自宅に伺うと、
白とブルーの美しいお花が部屋を彩っていました。
彼は船乗りを生業としていて、
見た瞬間に彼をイメージしたお花だと分かりました。
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コロナウイルスの影響で、公演やお祝い事で人が集まる機会が少なくなり、
それと共にお花を求められるお客様の数も少なくなりました。
前回伺った公演のうち1つは、お祝い花はNGである代わりに、差し入れはOKである公演でした。
時代とともにお花の在り方が変わる中で、何故僕たちはお花を贈るのか改めて考えてみました。
(暇になってしまったので、物事を考える時間が増えました 笑)
一つ、ウェディングブーケの歴史を紐解いてみます。
ウェディングブーケの起源は今から約200年前。
男性がプロポーズをする女性の元まで向かう途中、道端の花を詰んで束ねます。
男性がプロポーズの際に女性に花束を渡し、
女性が結婚を受け入れる際には、花束の中から一輪、男性の胸のポケットに入れたそうです。
男性が束ねた花束は現代ではウェディングブーケと呼ばれ、男性の胸のポケットに入れられるお花は、ブートニアと呼ばれ、現代の結婚式でも、その風習・文化が生きています。
昔から人が贈る花には想いと意味が込められていたのですね。
時間を現代に戻して考えると、
お誕生日のお花は、相手の雰囲気や好きな色でご用命頂くことが多いですし、
公演のお花は、公演のフライヤーや演者さまの衣装の色でご用命頂くことが多いです。
特に、公演のお花では、オリジナルのイラストパネルを手間ひま掛けて作り、
お花に添えて下さるお客様も少なくありません。
ウェディングブーケの起源と、皆さまのお花は、それぞれ用途は違えど
世の中に一つしか無い贈り物を、想いを込めて贈る、ということでは一緒です。
視点を一つ上げて、「ギフト」の観点で、世の中に一つしか無い他の贈り物を考えてみると、
手作りの料理やお菓子。名前が印字されたギフト等が挙げられます。
どの様なギフトでも相手への想いが込められているので素敵な一方、
手軽さや価格の観点で、中々贈ることが躊躇されてしまうこともあると思います。
一方で、花は一つ一つに花言葉が付けられていて、同じ品種の花でもその全ての表情が異なります。
Sakaseruであればお花をご注文される際に、お届け先さまの雰囲気をヒアリングしていて、
ご注文後もフラワーデザイナーと相談しながら、世の中に一つだけのお花を手軽に作ることが出来ます。
色彩も無限にあるので、同じ赤でも様々な想いを表現することが出来ます。
自然の絵の具に近いと思います。
無地のキャンパスに、自然の絵の具を使って、僕たちの想いを描くことが出来る。
それも、今は手のひらに収まる携帯電話一つで完結出来るなんて、素晴らしいなと改めて気付かされます。
花はいつか枯れるものですが、込められた想いはずっと残るものだと信じています。
冒頭にご紹介した船乗りの友達は、先日僕と同じ37歳で、自らあの世に逝ってしまいましたが、
彼との沢山の想い出は、白とブルーの花とともに僕の中に残り続けます。
今、会えない大切な方にお花をお届け頂ければ、
花に関わる人間としてこれ以上幸せなことはありません。
株式会社Sakaseru
代表取締役 小尾龍太郎
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