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フラワーデザイナーのお仕事②大田市場に行ってきました!!

フラワーデザイナーのお仕事②大田市場に行ってきました!!

2019年04月04日

こんばんは!スタッフのアスカです!!いつもよりビックリマーク多めでお送りします!夜分に騒がしくしてすみません。

なぜなら、今回のメルマガは、「日本最大の花き市場・大田市場で仕入れを見てきましたレポ」だからです!!

フラワーデザイナーYuuriHorino(以下、堀野と記載します)に案内をお願いし、スタッフ小柴と共に行った今回の取材。それはもうめっっちゃ楽しかったのです…!

お客さまからのご依頼のため、仕入れられる花たち。それがどのような場所で、どんな風に行われているのか。是非、お読み下さいませ!



3月27日、朝。

起床は午前3:50…起きたのに月が出てる!とこの時点で一人爆笑していました。

電車は当然始発です。凄まじい眠気と、万一寝過ごしたらやばい、というプレッシャーの狭間で戦いながら、無事市場の最寄り駅である【流通センター駅】に到着しました。





ちなみに大田市場は野菜や果物を扱う青果部門と、生花を扱う花き部門に分かれています。本日はその花き部門の北門入り口で堀野と待ち合わせし、中を案内してもらいます!





おおー!





おおーーー!!





おおおーーーー!!!

やってきました!!大田花き市場です!

まずは目を引かれるのはやっぱり立ち並ぶ花たち!普段、こんなに沢山のお花を見ることはまずありません。お花大好きSakaseruスタッフたちはこの時点でテンションMAXです。赤ー!白ー!紫ー!ピンクー!黄色ー!青ー!!いっぱいあるーーー!!

お花が並べられているのは、「仲卸」の店舗それぞれ。見た感じは、小さなお花屋さんがずらりと並んでいるような雰囲気です。





このように束になって、一つ一つ産地などの情報が付いた状態で売られています。

一本あたりの単価は、花屋の店頭で売られているものよりも安い金額ですが、花屋は基本的にロットで仕入れます。通常10〜25本単位となり、この写真の場合は25本束なので、一輪あたりの値段 × 25本分支払わないと、このお花が手に入らないということになります。

一輪だけでもお花の指定があると、料金がかさみがちなのはこういう構造のためですね…!


ちなみに「仲卸」というのは生産者と花屋(小売店)をつなぐ仲介業者のこと。

市場でお花を買う方法は「セリ」と「仲卸」の二通りがありますが、セリに参加するための売買参加権を手に入れる条件は厳しく、多くの花屋さんは、仲卸から仕入れることとなります。仲卸はセリで仕入れたものを、仲介手数料を乗せた金額で花屋に売り渡すのです。



▲ 仲卸の店舗のひとつ。



さてここで、仕入れに関していくつかポイントを教えてもらったので、ご紹介致します!



仕入れのポイント①仲卸を知ろう!



上でお伝えした通り、基本的に仲卸の店舗に出ている花は仲卸の方々がセリに出て、手に入れた花です。つまり普通の花屋と同様、仲卸の店舗にも、それぞれ個性が出てきます。

枝もの(桜や柳など)専門の店、法要のお花を多く扱う店、ちょっと洒落た雰囲気の花が多い店、などなど…堀野のお気に入りは「FLORE21」さんだそうです。

用途や自分の好みに合った仲卸を見つけることで、より良いお花を作ることができます!



仕入れのポイント②生産者を知ろう!



仲卸の店舗より、さらに細かく見る部分があります。

それが花を育て、出荷した生産者さんの名前(産地)!!

カーネーションならこの人、スカビオサならこの人が一番、というのが花ごとにあるようで…!それを試行錯誤して見極めていくのも、仕入れの難しく楽しいところだと、堀野は言っていました。





ちなみにこちらのシリアンサス(トルコキキョウ)は一般的なリシアンサスの倍近くの価格。単価だけ見ればかなり高いですが、堀野曰く、この産地のリシアンサスは「輪が美しく」、本当に持ちが良いとのこと。もちろん予算感との相談にはなりますが、安いものばかり仕入れても、結局お客さまに損をさせてしまう結果になるとのことでした。

こういった知識は誰かから教えてもらったものではなく、堀野が日々仕入れ、研究をして得たことです。業務上、普段、色々とお願いごともさせて貰っていますが、つくづくすごい人達とお仕事をさせて貰っています…。



仕入れのポイント③目が合った子は買う!



そしてとても大事なポイントがもう一つ…!!

仕入れの予定があろうがなかろうが「あっ」と思ったお花は買う!が鉄則だそうです。どうしよう、と悩んでいるうちに他の人に買われてしまって、絶対に後悔するから…とのこと。

後述しますが、この日私も、このポイントは身にしみて実感しました…。



その他にも、花によって新鮮なものを見分ける方法が違ったり、より良いお花をお客さまにお届けするポイントが、沢山ありました。思っていた以上に花屋さんは研究熱心で、常に学んでいく姿勢がないとやっていけない職業なのだなあ、と感服しきりです…。

さて、買ったお花は一時的に、外にある棚へ。





他の花屋と混ざらないよう、名札をつけておきます。大量に仕入れるので、ずっと持っているわけにはいかないのです。

ちなみに、市場から店舗まで配送までをお願いできるのは、特定の仲卸と契約している花屋だけ。その契約できるのも店舗を持つ花屋だけと限られています。色々ハードル高いですよね…!(店舗を持たない人は自分の車で持って帰る人が多いようです)

昨年6月に店舗を持つまでは、堀野も抱えて電車で持って帰っていたそうです…!!それもスゴイ。



更に、お花の仕入れが完了したら、資材屋さんへ。花だけでなく、資材についても市場の中で仕入れを完結できるのはありがたいですね!






ラッピング用紙から、花瓶、バルーン、ちょっと変わったアレンジの器まで。お花ほど見る時間がなかったのが悔やまれますが、こちらも店ごとに特徴があり、見たこともない資材があったりと、とても楽しく見学しました。



▲これもアレンジの器の一つ。すごい、どんな時に使うんだろう…!





最後に、堀野から聞いた、市場の人々との関係の話をお伝えします。

今でこそ堀野は仲卸の店舗前を通りかかると、向こうから親しげな声がかかります。しかし数年前に仕入れを始めた当初は、決してこのような雰囲気ではなかったそうなのです。厳しい言葉を貰ったことも多々あるそうです。

花屋を営んでいく以上、市場の人たちとはうまくやっていかなくてはなりません。独立してからの数年間、根気よく関係を深めていったからこその今があるとのことでした。



実は今回、私アスカが花市場で驚いたことは、仲卸のみならず、花市場の「関係」の重要性。もしくはその関係を深めるための、コミュニケーション能力の重要性といった方が良いでしょうか。

市場は思った以上に沢山の「花業界の人たち」が集まって、コミュニティが広がっていました。業界の有名人も自ら仕入れを行うことが多いため、タイミングに気をつければ、声をかけ、近い距離で話すこともできるそう。
実はこの日も、Sakaseruのフラワーデザイナー・宮崎、中三川、Ohata、後藤 と遭遇しました。(普段こんなにタイミングよく集まることはないそうです!ラッキー!)

堀野もやはり、先輩花屋と話す中で様々なことを教えてもらう、ということでした。

「市場に行く」、というのは、仕入れはもちろん、花業界で第一線でやっていくための社交の場でもあるように感じました。



残りの文章は役立つ情報ゼロなので読まなくていいのですが、私アスカの動向について少しだけ。

仲卸の方と堀野がお話している間、小柴と私はその辺りをうろうろ、きょろきょろしていました。小〜中学生時代、社会科見学の時はだいたい目が死んでいた私ですが、今日だけは違いました。

右をみても左を見てもお花なのです。お花の写真を見ているだけでテンションの上がる私が楽しくないわけがないのです。

「私たちもなんか買いたいですよねー」

小柴の言葉に、はっとなる私。そうか、買えるんだ…!!私達も…この「買ってー」と言わんばかりの美しいお花たちが…!!

取材を放り出して物色したくなるのをこらえつつ、いつ言い出すかタイミングをはかります。
堀野が会計をしている間。その時間にチャンスがありました!!

「あ、堀野さん、ちょっと私達も、ひとっ走り買ってきてもいいですか…!?」

堀野が返事をするが早いか、ダッシュ!!!!

上で「目が合った」花は買ってしまった方がよい、とお伝えしましたが、まさにその通り。堀野について回っていた時、「いいなあ」と思っていた花は全て売れてしまっていました。

そうして、どうしようどうしよう、と歩き回っていると… ビビッときました。
ピンクの鮮やかなラナンキュラス。私を呼んでいました。

値段を見て、財布を見て……どうする?「買う!!!!」



▲ 今日はこの子をお持ち帰りできただけで、120点満点です。





私個人は最初から最後まで楽しかった大田花き市場。いかがでしたでしょうか?

以前、スタンド花マニュアルのアンケートを取った際、「市場のレポートがあったら嬉しい」というお声の後押しもあり、実現した今回の密着取材です。(ありがとうございました!)

また一人で行きたくなるくらい、充実した1日でした…!


この後、堀野の店舗に行き、仕入れた花を使ったアレンジ制作レポートは、また次回の私のメルマガでお届け致します!

フラワーデザイナーYuuriHorinoのご紹介ページはこちら

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
引き続きSakaseruを、どうぞよろしくお願い致します!

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