フラスタ・楽屋花のSakaseru

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よりご満足頂けるお花贈りのために。

よりご満足頂けるお花贈りのために。

2019年11月01日

はじめに



こんにちは。Sakaseru代表の小尾(オビ)です。
いつもご公演に伴う大切なお花を僕たちに託して下さり、本当にありがとうございます。

最近のSakaseruはパネルやぬいぐるみ等の装飾品。
染めのお花や特定のお花の種類のご指定など頂戴するようになり、まさに「お客様とお花屋さんの共同作品」の色合いを強めています。

これは大変にありがたいことで、想いを込めてお花をご注文される皆さまは、とても素敵です。

そんな中で、お花をご注文をして頂く際に、是非皆さまに知ってもらいたいことがあります。

正直、お花屋さんの都合の話になりますから、記事にするかは非常に悩みましたが、お客様との共同作品に近い商品を提供させていただいている以上、皆さまにも是非知って頂きたいお花屋さんの視点でしたり、事情を思い切ってお伝えさせて頂きたく、筆を取りました。

お花屋さんも、お客様の想いを形にさせて頂くために、良い意味で愉(たの)しくお仕事出来る方が、お花贈りの未来が明るくなると信じています。



目次



お色味のご指定について



皆さまの想いを形にさせて頂く中でとても大事な要素の「色」。
ご公演に伴うお花のご用命で多いのが、なんと言っても「青」。
青の美しい作品は見ていて幸せになります。
一般的に使われるのが「デルフィニウム」と呼ばれるお花です。





公演会場で見られた方。
実際に贈ったお花に使われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

例外として、ブルースターと呼ばれるお花がありますが、茎が短いのと、水を余り吸わない(余り長持ちしません)ので、アレンジメントやスタンド花には不向きです。

そして、困ったことに、ブルーのお花は先程のデルフィニウム以外には殆ど生産がされていないのです。
つまり、青いお花を使いたい場合は殆どデルフィニウム一択になってしまいます。
お花の形も特徴的ですから、デザイン自体もデルフィニウムの良さを生かしたデザインに必然的になって来ます。

また、デルフィニウムを生産している農家さんは日本には数少なく、需要に対して供給が追いついていない状況になります。
お花の値段は需要と供給のバランスで決まってきますから、必然的に値段も高くなってきます。

デルフィニウムが仕入れられない時には、カーネーションやバラを専用の染色液に付け、青い色を吸わせ、青い花に変身をさせます。

お花が綺麗に染まるまでにも時間が掛かりますから、オーダーからお届けまでの時間が足りない時にはご用意出来ないことも出てきます。
是非余裕を持ったオーダーをして頂けると、その分準備が出来ますから、お勧めでございます。

「黒」「ゴールド」「シルバー」は自然界には存在しない色ですから、染めることになります。
この場合の染は青とは異なり、花や、葉の上からスプレーで染めていきます。

ただ、お花屋さんのポリシーとして、花を染めるのを嫌がるお花屋さんもいます。
花は自然に咲いているだけで美しいのに、その上からスプレーで染めたり、吸わせたりすることに抵抗があるお花屋さんの気持ちがあるからです。

染に対応していないお花屋さんにこれらの色味をオーダーされた場合、そのお花屋さんは自然界に存在する色味でお花を仕入れてきますが、それは往々にして、思い描いている色とは異なってきます。

ですから、これらのお色味でオーダーされる場合、お花屋さんが染めに対応しているかは、事前に確認された方が、より良いお花贈りが出来ますので、是非確認してみてください。

Sakaseruは、染めの花に対応しているお花屋さんも所属していますから、
是非フラワーデザイナー一覧からご確認ください。

どれだけご用意しづらいお色味のご用命であっても、私達は最大限ご要望にお応え致しますが、仕入れや染めの対応可否など、どうしてもお花屋さんから見て厳しい状況が、あったりします。

以上が、ご公演に伴う祝い花でご用命の多いお色味に関してのお話でした。



配送料金について



お花に限らず、今世の中は物流が課題になっています。
大手通販サイトさんでは、翌日や当日の配達。そして配送料無料が一般的になる中で、配送に伴う正規のご料金を皆さまから頂戴することが難しくなっています。
結果として急を要した物流の量は増え、現場の配送員の皆さまは疲弊しているのが現状です。

スタンド花であれば、お花屋さんが直接配送しますから、その分の人件費、車の稼働日などが送料としてかかってきます。
Sakaseruのスタンド花の送料に関しては、こちらに記載させて頂いています。





送料を無料にすることは可能かもしれませんが、その分どこかで採算を合わせる必要があるのが、お花屋さんの事情になってきます。

一番簡単な方法がお花の費用から差し引くことです。
1,000円かかる送料を無料にするのであれば、同額商品の価値を落とすことで、帳尻を合わせます。

しかし、せっかく想いを込めてオーダーして下さった商品の価値を自ら落とすことは、私達Sakaseruは本意ではありませんから、配送料を別途頂戴しております。

折角の大切なお花ですから、是非送料に関してのご理解を頂けたら、とても嬉しいです。



装飾品のご郵送について



オリジナルの立て札や、ぬいぐるみなどの装飾品は、作品をより一層引き立てるのに重要なアイテムになってきます。
私達が事例掲載をさせて頂くときも、こだわりと、想いが沢山込められた装飾品をみると、本当に素敵だなと、幸せな気持ちになります。

こちらの大切な装飾品は、事前にサイズ感をお花屋さんに伝えて頂き、3日前までに送って頂くことをお勧めしています。

何故なら、皆さまに送って頂く装飾品とお花の調和を最大限取らせて頂き、最高の作品を共にお作りさせて頂きたいからです。

事前にサイズ感を教えて頂けて、もし、装飾品のサイズがお花に対して合っていない場合、最適なサイズをお花屋さんからお伝えすることが出来ます。

また、お花を仕入れる前に装飾品が届けば、そちらの色味やニュアンスに合わせたお花の仕入れをすることが出来ますから、より作品全体としての完成度を高めることが出来ます。
3日前とお願いさせて頂いているのは、仕入れの月水金の前に間に合うからです。

一緒に作品を作り上げる過程で重要な装飾品。
是非、事前のサイズ感のこと。3日前までのご郵送のこと。
ご協力頂ければ幸いです。



お花種類のご指定について



推しているアイドルのグループ名に因んだお花。
誕生日に因んだお花。
最近はお花を指定して頂けることも増えてきました。
中でも多いのが、「1輪でいいから◯◯のお花を入れてほしい」とのご要望。
実は、1輪であってもご指定のお花をお入れするのは、仕入れの原価が10や20本分かかってきてしまうのです。
お花屋さんが、セリや仲卸からお花を買うときは、10や20など、ロットと呼ばれる単位でお花を仕入れます。
つまり、特定のお花を1輪ずつ、4種類入れたい。といったご要望に対しては、
4種類×10(〜20)本=40〜80本分の仕入れが必要になってきます。
残ったお花が、お花屋さんの店舗で販売できればよいのですが、ご指定頂くお花の多くが、店頭では販売しづらいお花であることが往々にしてあります。
例えば、レインボーローズや、冬の時期のヒマワリなどです。
この様な状況ですと、ご指定される1輪の為に、ロットでの購入が必要となってきますので、お花屋さんからご提示させて頂く金額も、仕入れた分追加になることがあります。
お客様から見れば、たった1輪の指定でなんでこんなに高くなるの?と思うかもしれませんが、
こうした仕入れの事情が、お花屋さんにはあります。
勿論、バラだったり、かすみ草、ガーベラなど、年中流通しているお花のご指定でしたら、ご要望にもお応えしやすいですから、是非一度ご相談を頂けると嬉しいです。



バルーンついて



主にスタンド花に付けられるバルーン。
私達も会場でバルーン付きのスタンド花を見ると、インパクトがあるなぁとお花を眺めています。
こちらのバルーン付きのスタンド花、実はお花屋さんの視点に立つと、なかなか取り扱いが難しいアイテムになります。

まず、バルーン付きのスタンド花は、単純に大きいです。
スタンド花は車に載せて配達させて頂きますから、お花屋さんからすると、お花が傷まないように、大切に運びつつも、出来るだけ少ない回数で納品を完了させたいのです。
その中にバルーン付きのスタンド花がある場合、車の空間をバルーンが多く占めることになりますから、それだけ一台に積めるスタンド花の数も少なくなります。
結果、配達の回数が増え、送料は高くなってきます。

会場で膨らませて、制作・設置すれば良いのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、スタンド花の納品の現場は、非常に慌ただしく、ピリピリしていることが多いです。
その様な現場でバルーンを膨らませて、スタンド花の制作をしていたら、他のお花屋さんに迷惑ですし、他のお客様のお花の納品が渋滞してしまいます。
ですから、バルーンは膨らませた状態で店舗で制作をし、納品をします。

次に、バルーンは破裂の可能性があります。
100円ショップ等で購入されたバルーンの中には、既に空気の抜けてしまう物もありますし、最新の注意を払って配送していても、どうしても破裂してしまうことがあります。

是非、バルーンをご用意頂ける際は、バルーンショップでお求め頂き、予備のバルーンも一緒にご郵送頂けますと、確実にバルーンをお付けさせて頂くことが出来ますので、ご協力頂けましたら幸いです。



キャンセルについて



キャンセルの時に一番多い理由が、「レギュレーションを確認されていなかった」ことです。
キャンセルの事については、お花屋さんに限らず、飲食店さん等においても、大きな問題になりつつあります。
既にお花を予約したり、仕入れた後はその花々がロスの状態になりますし、それまで考えていたデザインも無駄になってきてしまいます。
是非、ご注文の前にご公演のHPでレギュレーションのご確認をお願いいたします。





見ているだけでワクワクするロゴを型どったお花たち。
オーダーを頂く度に、どの様な形で実現されるのだろうと、楽しみで仕方がありません。





この様なご注文を受けた時に、お花屋さんは、100%の再現度を目指して仕事をします。
また、通常のアレンジメントや、スタンド花とは制作の工程が全く異なってきます。
工程は次のような流れになります。

オーダーのご依頼を頂戴する
※3週間前位がおすすめです

デザインや大きさ等のお打ち合わせ

お見積り

特殊な資材・お花の手配

設計図の書き起こし

土台の制作

塗装や装飾品の加工、生花の使用

納品

回収

お花も、土台の面をお花で埋める為に、より多くのお花が必要になる事が多く、その分ご予算もかかってきます。
お花屋さんの稼働時間も通常のお花の制作よりも多くなりますので、その分の人件費がかかってきます。構造の複雑なものですと、その作品を作るために他のご注文をストップするケースもあります。

ここで、お花屋さんからのお願い、ご提案としましては、
1. お見積りがどうしても高くなってしまうことは是非ご理解を頂きたいです。
2. 制作に時間のかかるものですから3週間ほど前にご依頼頂くとより良い物がお作り出来ます。
3. ご予算の折り合いがつかない場合、通常のスタンド花に、ロゴのパネルを付けた物などでご了承頂けますと幸いです。

是非、ロゴのお花をご用命の際は、一度相談フォームからご相談下さい。



最後に



ここまでお読み頂きまして、本当にありがとうございます。
お花は、購入されるお客様への情報がとても少ない特殊な物です。
僕たちSakaseruは、お花に関しての「分からない」を少しでも「分かる」状態にして、よりお花贈りが身近になれば、もっと素敵な世の中になると信じています。
今回は沢山お花屋さんの事情、都合を述べてしまいました。
こちらを読んで下さった皆さま一人ひとりのお役に立つことができれば、幸せです。

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